介護食

経腸栄養剤(介護食)の賞味期限と正しい保存方法

2025年12月28日 更新 監修: 千葉 亮太(NST専従 / リーダー) 約2分で読める

保存方法別の日持ち

常温保存
未開封は15〜25℃の涼しい場所
冷凍保存
表示がある場合のみ-18℃以下
未開封 製造日から約12か月
開封後 当日〜24時間以内

経腸栄養剤は、介護や医療現場で使用される液体・粉末タイプの栄養補助食品です。未開封の状態で約12か月、開封後は製品表示と医療者の指示を最優先し、一般には当日〜24時間程度で使用するとされています。正しい保存方法を守れば、栄養価を損なわず安全に使用できます。

経腸栄養剤の基本情報

主に液体タイプ(チューブ給餌用)と粉末タイプ(溶解して使用)がありますが、いずれも保存・取り扱いに注意が必要です。

賞味期限・消費期限の違いと目安

  • 賞味期限(未開封):製造日から約12か月が一般的です。製造ロットごとに表示された日付を必ず確認してください。
  • 消費期限(開封後):開封後は、製品表示・医療者の指示を最優先し、一般には開封から24時間以内に使用することが推奨されます。長時間保存すると栄養素の劣化や微生物増殖のリスクが高まります。

保存方法の詳細

常温保存(未開封)

直射日光や高温多湿を避け、15〜25℃の涼しい場所で保存します。包装が破れたり、膨張が見られる場合は使用を中止してください。

冷蔵保存(開封後)

開封後はすぐに密閉容器に移し、4℃前後の冷蔵庫で保管します。粉末タイプは調製後は速やかに使用し、開封から24時間を超える保存は原則避けてください。たとえ見た目に問題がなくても使用しないでください。

冷凍保存(長期保存)

製品表示で冷凍が明記されている場合を除き、冷凍保存は一般に推奨されません。冷凍する場合は、1回分ずつ小分けにし、-18℃以下で管理します。解凍は冷蔵庫内で自然解凍し、再度冷蔵保存は行わないでください。

保存容器や包装のおすすめ

  • 開封後は、密閉できるプラスチック容器やジッパーバッグを使用。
  • 液体タイプは、酸化を防ぐために暗色の容器が望ましい。
  • 粉末タイプは、湿気を防ぐためにシリカゲル入りの密閉容器が効果的。
  • 使用時は清潔なスプーンや計量カップを必ず使用し、二次汚染を防止。

季節別の注意点

夏場は高温になるため、未開封でも常温保存は避け、できるだけ冷暗所で保管してください。冬場は凍結のリスクが低くなりますが、冷蔵庫の温度設定が低すぎると液体が凍結し品質が低下することがあります。

まとめ

経腸栄養剤は未開封で約12か月、開封後は一般に24時間以内の使用が目安です。常温・冷蔵・冷凍それぞれの保存条件を守り、密閉容器で管理することで、栄養価と安全性を保てます。疑問がある場合は必ず管理栄養士や医師に相談しましょう。

保存のコツ

開封後はすぐに密閉容器に移す
直射日光と高温を避けて常温保存する
冷蔵庫は4℃前後に設定し、扉の開閉が頻繁でない場所に置く
冷凍保存は小分けにし、解凍後は再冷凍しない
使用前に手や器具は必ず清潔にする

腐敗の見分け方

色が変わっている
異臭がする
液体が濁っている
カビや菌糸が見える
粘度が著しく低下している

よくある質問

A
製品表示で冷凍が明記されている場合を除き、一般には推奨されません。冷凍する場合は1回分ずつ小分けにし、-18℃以下で管理し、解凍後は再冷蔵・再冷凍せず速やかに使用してください。
A
開封後は製品表示と医療者の指示を最優先し、一般には当日〜24時間以内に使用します。24時間を超える保存は原則避けてください。
A
未開封は直射日光や高温多湿を避け、15〜25℃の涼しい場所で保存します。開封後は4℃前後の冷蔵庫で保管し、24時間以内を目安に使用してください。
A
包装の破れや膨張、変色、異臭、濁り、カビなどがないか確認してください。異常がある場合や保存時間を超えた場合は、見た目に問題がなくても使用を中止してください。
A
調理後はすぐに冷却し、4℃前後の冷蔵庫で保存します。長期保存は避け、できるだけ当日中に使用し、再加熱後の再保存はしないでください。
A
直射日光や酸素、湿気を避け、開封後は清潔な密閉容器に移して冷蔵し、できるだけ早く使用します。冷凍は製品表示で認められている場合に限り、解凍は冷蔵庫内で行ってください。

参考資料

この記事の監修者

管理栄養士・食品衛生の専門家チームが記事の正確性を監修しています

野村 悦子

野村 悦子 管理栄養士

副科長 / 糖尿病療養指導士(CDEJ)

徳島大学 医学部 栄養学科

管理栄養士 (1996年) 糖尿病療養指導士(CDEJ) (2000年) 病態栄養専門管理栄養士 (2008年) 栄養サポートチーム専門療法士 (2010年)

専門: カーボカウント指導、インスリン治療中の食事調整、モチベーション管理

糖尿病治療の現場で30年。「食べてはいけない」ではなく「どう食べるか」を提案するスタイルで、多くの患者のHbA1cを改善させてきたレジェンド。

1,680件以上の記事を監修

宮本 千春

宮本 千春 管理栄養士

スタッフ(緩和ケア・高齢者担当)

神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部 栄養学科

管理栄養士 (2021年) 介護食士2級 (2022年)

専門: 嚥下調整食の提案、食欲不振時の工夫、傾聴カウンセリング

特別養護老人ホームで5年間勤務後、「最期まで口から食べる幸せを支えたい」という思いで医療現場へ。高齢患者からの指名率No.1。

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農林水産省、厚生労働省、食品安全委員会、各食品メーカーの公式情報、および査読済み学術論文に基づいています。

更新方針

食品安全に関する新しいガイドラインや研究結果が発表された場合、速やかに記事内容を更新します。最終更新日は記事上部に表示しています。

ご注意

この記事で紹介している保存期間は目安です。実際の保存期間は、購入時の鮮度、保存環境(温度・湿度)、包装状態などにより異なります。

  • 異臭、変色、カビなど異変がある場合は、期間内でも食べないでください
  • 体調に不安がある方は、より短い期間での消費をおすすめします
  • お子様やご高齢の方には、特に鮮度に注意してください