レトルト離乳食は、忙しい育児をサポートする便利なベビーフードです。未開封のままなら常温で約12か月保存でき、開封後は冷蔵で2〜3日以内に使い切るのが安全です。ここでは、賞味期限・消費期限の違い、最適な保存方法、腐敗の見分け方を管理栄養士が詳しく解説します。

レトルト離乳食の基本情報

レトルト離乳食は、加熱殺菌されたパウチに入った加工食品です。保存性が高く、常温で長期間保存できる点が特徴です。1食（約100g）あたり約68kcalと、赤ちゃんの成長に必要なエネルギーをバランス良く含んでいます。

賞味期限と消費期限の違いと目安

  • 賞味期限（未開封）：製造日から約12か月。風味や栄養価が保たれる期間です。
  • 消費期限（開封後）：開封後は冷蔵で2〜3日以内に使用することが推奨されます。期限を過ぎると食中毒リスクが高まります。

保存方法の詳細

常温保存（未開封）

直射日光や高温多湿を避け、15〜25℃程度の涼しい場所で保管すれば、賞味期限まで品質を保てます。

冷蔵保存（開封後）

開封後は必ずパウチから取り出し、密閉容器に移して冷蔵庫（0〜5℃）に入れます。2〜3日以内に使い切りましょう。

冷凍保存（余剰分）

レトルト離乳食は基本的に冷凍保存は推奨されませんが、急な余剰分は密閉容器に入れ、急速冷凍で約1か月保存可能です。解凍は冷蔵庫でゆっくり行い、再加熱は必ず沸騰させてから使用してください。

保存容器・包装のおすすめ

  • 開封後はフタ付きのプラスチック容器やガラス瓶に移し替える。
  • 空気をできるだけ抜くためにラップで密閉すると鮮度が保ちやすい。
  • 冷凍する場合はジップロック式のフリーザーバッグを使用し、平らにして保存すると解凍が均一になる。

季節別の注意点

  • 夏場：室温が上がりやすいため、未開封でも直射日光の当たらない涼しい場所に保管。
  • 冬場：冷蔵庫の温度が低すぎないように設定（0〜5℃）し、凍結しないように注意。

まとめ

レトルト離乳食は未開封で常温約12か月、開封後は冷蔵で2〜3日以内に使用すれば安全です。保存容器を適切に選び、季節に合わせた温度管理を行うことで、赤ちゃんに安心・安全な食事を提供できます。