乾燥卵白は製菓やデザート作りに欠かせない材料です。冷蔵保存で2〜3週間、冷凍で約1か月と、適切に保管すれば長期間使い続けられます。本記事では、賞味期限の目安や保存方法のポイントを管理栄養士が監修し、具体的に解説します。
乾燥卵白の基本情報
乾燥卵白は、液体卵白を低温で脱水し、粉末状にした加工食品です。主に製菓材料として、メレンゲやマカロン、低脂肪のプロテイン補給に利用されます。100gあたり約68kcalと、エネルギーは低めでタンパク質が豊富です(約80%)。保存性は高いものの、湿気や温度管理が不適切だと品質が低下しやすいのが特徴です。
賞味期限・消費期限の違いと目安
乾燥卵白は加工食品のため、通常は「賞味期限(Best‑Before)」が表示されます。賞味期限は未開封の状態で、製造日から約12か月が一般的な目安です(メーカーにより異なるため、パッケージの表示を必ず確認してください)。開封後は、保存環境に応じて以下の期間内に使用することが推奨されます。
- 常温保存:3〜7日(涼しい場所)
- 冷蔵保存:2〜3週間
- 冷凍保存:1か月以内
保存方法の詳細
常温保存
直射日光や高温多湿を避け、風通しの良い涼しい場所に保管します。開封後は湿気が入りやすくなるため、できるだけ早めに使用してください。
冷蔵保存
冷蔵庫の奥(温度が安定しやすい)に置き、パックはできるだけ密閉した状態で保管します。開封後はジッパー付き保存袋や密閉容器に移し替えると、湿気の侵入を防げます。
冷凍保存
長期保存したい場合は、冷凍庫(-18℃以下)に入れます。使用前に自然解凍し、湿気が出た場合は軽くふるって粉末を戻すと、元の状態に近づきます。
保存容器や包装のおすすめ
・未開封はパッケージのまま、直射光を遮る暗所に置く
・開封後はジッパー付き保存袋、または密閉できるプラスチック容器を使用
・冷凍保存時はフリーザーバッグに小分けし、空気を抜いてから封をする
季節別の注意点
夏場は湿度が高くなるため、特に冷蔵庫のチルド室や冷凍庫での保存が安全です。冬場は常温でも比較的安定しますが、急激な温度変化は結露を招きやすいので、包装を二重にするなどの対策が有効です。
まとめ
乾燥卵白は正しい温度管理と密閉保存で、開封後でも2〜3週間(冷蔵)または1か月(冷凍)まで品質を保てます。湿気と高温を避け、使用分だけを取り出す「小分け保存」が鮮度を長持ちさせるコツです。ぜひ本記事のポイントを参考に、製菓作業を快適に進めてください。